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2009年06月14日

クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング『組曲:青い目のジュディ』

text by ワダマサシ

 

大森に「風に吹かれて」というライブフォーク酒場がある。
巷のライブハウスよりもうんと敷居が“低い”ので、ちょっと腕かノドに覚えのある人ならばすぐにステージに上ってお客さんの前で歌えてしまえるようなフランクなお店だ。
お客さんの中心は、1946年から1965年の間にお生まれになった「戦争を知らない子供たち」世代。
つまり、中年以降から初老にかけてのおっさんやおばちゃんたちと言うわけだ。
いまや伝説になっているウッドストック(1969年)やその影響で日本で行われた中津川フォークジャンボリー(1970年)を知る人々なので、歌う曲も推して知るべし。

ポニョで名高い友人の背景歌手Fジオカ氏の家がこの近所にあるせいで、わたしも時々ここに連れ込まれる。
彼はここに毎晩訪れては、近隣のジジババ達と渾身の力を込めて懇親を深めているようだ。
そのせいで、いまでは熟年の出会い系酒場と化し、警察でも問題になっているとか(ウソ)。
先日もう一人の友人と3人で夜遅くお邪魔したが、60歳を過ぎの大先輩がごく普通にモダンフォークを演奏していらっしゃったりして、正に東京のミステリーゾーンのような趣きだった。
お前もとっとと歌えという声に応え、酔った勢いで、二―ル・ヤングをせっかく歌っていらっしゃった二人のお客さんのステージに、スティーブ・スティルスを気取って乱入した。

「ジュディー・ブルー・アイズでもやりましょうか」というわたしの超無謀な挑発を、ステージにいらしたサラリーマン風の方は見事に受けてくださった。
「いいですよ。スティルスをやってください」
これこそが、「ウッドストック」を知る人の粋なコミュニケーション。
いいかいお聞き、ニューヨーク郊外の農場で行われたあの伝説のロックフェスで、名だたる演奏者の中の白眉となったのは、テン・ヤーズ・アフターでもザ・フーでもジェファーソン・エアプレインでもサンタナでもザ・バンドでもジミヘンでもなく、CS&Nだったのだよ。
少なくともわたしを含め世界中の多くのおっさんがそう思っていることだろう。

6弦から、DADDADというメジャーでもマイナーでもない響きのオープンチュ−ニングは、わたしの学生時代の憧れだった。
そしてあまりにも美しいクローズドハーモニー。
彼らは、コードがDの時にごく自然にAのトライアードでコーラスをハモる。
なので、全体として出てくる音はD分のA、つまりDメージャーナインスの響きになる…。
す、すげーー!と思ったものだ。

ややこしい話になってしまったが、いまではレアなそんな曲を40年という時を隔て、アジアの片隅の日本の片隅の大森の片隅のフォーク酒場の片隅で、平凡なおっさんたちが歌えてしまうという事実にわたしは驚愕したわけだ。

CSN&Yよ、永遠なれ。




CSN (AND Y!!!) -Suite: Judy Blue Eyes - Woodstock 1969


















posted by 「HEART×BEAT」事務局 at 13:19| Comment(0) | 一曲入魂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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