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2009年02月22日

aztec camera『Pillar To Post』

text by 福岡智彦



1983年6月にリリースされたaztec cameraのデビュー・アルバム「High Land, Hard Rain」に収録されている。
その1年前にシングル・リリースもされているようだ。
アルバムは評論家には注目されたようだが、ビルボードの100位以内に入らなかった。
シングルはチャート・インも果たしていない。

彼らの最大のヒットは1990年のシングル『The Crying Scene』でビルボードのmodern rock tracks部門3位。
でもボクはこのノーマークの『Pillar To Post』のほうが断然好きだ。

ごくごくシンプルなギター・ポップ。ギター・リフも王道路線。
サウンドは典型的な80年代ネオアコ系。シンセドラムの響きががなつかしい。
でも、とにかくサビのメロディ・ラインがすばらしい。
明るくて切ない。
この「明るいんだけど切ない」感じがボクにはツボである。
明るいだけじゃアホっぽい。切ないだけじゃ寂しい。
笑いながら泣いているような、うれしいから涙が出てくるみたいな、そんなウラハラ感が好き。
この曲のサビはホントに何度聴いても飽きない。

「from pillar to post」で「あちこちに」とか「次々と」という意味である。
詞全体の意味はかなり抽象的・暗示的でよく解らない。
「出口の見えない人生であることよ」的な感じか?
スコットランドの人だから訛りがすごい。
「coulld I」が「キュダイ」に聞える。
でもこの訛りはジョン・レノンなんかにも共通するもの。
歌になったときはアメリカン・イングリッシュよりも好きだな。
ブリット・ポップの特徴としてこの訛りは重要だと思う。
OASISもマンチェスターの出身だしね。北系ですな。





posted by 「HEART×BEAT」事務局 at 08:31| Comment(0) | 一曲入魂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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