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2009年03月15日

青山テルマfeat.SoulJa『そばにいるね』EXILE 『We Will〜あの場所で〜』

text by かべみちこ



遠距離恋愛

“逢いたくても、逢えない”
それにはきっと、さまざまな理由があるでしょう。
片想いだから…
逢うことが許されないから…
遠く離れて暮らしているから…

昨年の大ヒット曲、青山テルマfeat.SoulJa「そばにいるね」と、
EXILE「We Will〜あの場所で〜」の2曲は、
偶然にも遠距離恋愛を歌っています。

もっと若い頃のワタシは、
「逢いたければ、逢えばいいじゃない」と無邪気に思っていました。
少し無理をすれば、新幹線や飛行機に乗れる。
電話をすれば、いつでも話ができる。
それでも淋しいときには、写真やビデオだってある。
今なら、メールでチャットっていう方法だって使える。

でもおとなになって、ヒトにはもう少し複雑な事情があることがわかってきました。
ヒトの心の中には乗り越えられないものや、乗り越えてはいけないものがあり、
それを抱えながら生きているってこと。
こんなに交通・通信事情が発達しているのにもかかわらず、
お互いを気づかい“逢いたくても、逢えない”と思うヒトたちがいるっていうこと。


ワタシは愛車の中で、オンガクを聴くのが大好きです。
誰にも邪魔されない密室のような空間と、
ひょっとしたら自宅のプレーヤーより性能がいいかもしれない最新システムのカーステレオ。
iPodにヘッドフォンもいいけれど、
通勤の電車で一緒になって歌うわけにもいかないでしょう。
車の中は何でもアリですから。

この2曲は車で聴いていて、思わずホロリとさせられてしまいました。
こんな繊細な心のひだに隠された思いを、サラリと何気に、
そして今風に表現できる作詞・作曲者に、拍手を送りたくなりました。
もちろん、歌うアーティストにも。

♪〜〜言いたい事わかるでしょ? あなたのこと待っているよ♪
♪あなたからの電話待ち続けていた 携帯にぎりしめながら眠りについた♪
「そばにいるね」

♪どんなに離れても その涙を流させぬ様に〜〜♪
♪悲しみ降り続く そんな時も笑っていよう 
いい事ばかりじゃない それより信じていよう♪  
「We Will〜あの場所で〜」

「そばにいるね」が女性の気持ちを歌ったものなら、
「We Will〜あの場所で〜」は男性側からのもの。

「そばにいるね」は2008年のダウンロード1位の曲で、ギネスブックにも載ったとか。
「We Will〜あの場所で〜」は2008年に発売された“EXILE BALLAD BEST”にも収録されていて、
100万枚を超えるセールスを記録しているとのこと。

この2曲を聴いて“わかるな〜、この気持ち”
なんて共感している人たちが今たくさんいることが、
なんだかワタシの心に引っかかったのです。
情報化時代になり、ヒトの心に触れる機会が減ってきたなんて言うけれど、
確かにそんな傾向はあるけれど、
しっかり何かを感じ、それを素直に表現している人たちがいて、
それを受け止め、共感できる人たちがたくさんいるっていうことが。
そして、デジタル時代といわれても、アナログ時代とヒトの想いは変わらないってことが。

“逢いたくても、逢えない”恋は、
きっと考える時間をたくさん与えてくれ、ヒトを強くしていくのでしょう。
そんな恋をしているヒトたち、
そして、そんな気持ちを忘れかけていたヒトたちへ。
 


青山テルマ feat. Soulja 「そばにいるね」PV


EXILE 「We Will〜あの場所で〜」PV


posted by 「HEART×BEAT」事務局 at 21:14| Comment(0) | 一曲入魂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月03日

Edison Lighthouse『Love Grows』 The Beatles『Let It Be』

text by 福岡智彦

今回は二曲入魂になってしまうけど、二曲同時のエピソードなので許してほしい。

1970年のことである。大阪万博の年。ボクが高校に入学した年。高校受験のために、ラジオの深夜放送を聴きながら勉強するのが習慣になった。当時の学生の典型的な夜の暮らしぶりだ。
あの頃、学生はみんな、夜中ラジオを聴いていた。今の学生は何しているんだろう?

それはともかく。
その時期に毎晩のようにラジオから流れてきたのが、ビートルズの「Let It Be」とエジソン・ライトハウスの「Love Grows」(邦題:恋の炎)。
誰でも知っているビートルズと、無名のグループ。
でもボクは深夜放送を聴くようになって、ようやく洋楽を聴き始めたので、恥ずかしながら、そのビートルズ解散の年になるまでビートルズをちゃんと聴いたことがなかった。

だからビートルズもエジソン・ライトハウスもボクの中では同格。「Let It Be」も大好きだったけど、「Love Grows」も負けず劣らず好きだった。いや、むしろ「Love Grows」のほうが好きだったかもしれない。
限られた小遣いじゃレコードを買うのもたいへん。欲しいものが2枚以上あるときは友だちと相談して、別のものを買い、交換する。ボクは「Love Grows」のシングルを買った。

「Let It Be」はしみじみいい曲って感じなのに対し、「Love Grows」は甘酸っぱい、ワクワクするような感じ。「恋するってどんな気持ち?」。妄想に頭が膨らみきっていたガキのボクには、そちらのほうが気分に合ったのかもしれない。

ネットで調べたら、「Love Grows」は1月31日にUKチャートの12位から1位にランクアップ、以後2月28日まで5週に渡ってトップを守る。「Let It Be」はUKチャートでは3月14日に前週33位から2位にランクアップするが最高2位止まり。でもビルボードでは、3月21日に6位に初登場チャートイン。その時に「Love Grows」は13位から8位にランクアップ。3月28日から2週間、なんと、既にボクの一曲入魂に登場した、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」が1位で「Let It Be」が2位と並び(なんかこれ、感動的です)、「Love Grows」は5位。4月11日に「Let It Be」が1位になり、「Love Grows」は6位。
両者の勢いと、米英での違いが興味深い。
Let It Be」がUKで1位じゃなかったなんて……。
それにしてもこのころのチャートっておもしろいねー。

それがネットで調べられるのがまたすごい。
当時はその時代に生きているのに、そういう情報を手に入れるのはたいへんだった。今の会社の友人で、若い頃ノートにずっとビルボード・トップ40をつけていた人がいるが、それは毎週FMを聴きながらノートに書いていったわけで、根性と根気がなければできることではない。
それが今や数分あれば調べられる。
今から考えると当時は、暗闇の中で手探りで音楽に接していたようなものだと思う。
でもそれはそれのよさがあった。
今は今のよさ。40年ちかく時を経て、その頃のことをこうして見られることが楽しい。
そして、ボクの友人のビルボード・チャート・ノートも、その価値は決して色褪せない。

さらにネットでの発見。
エジソン・ライトハウスのヒットはこの曲だけ。いわゆる一発屋なんだけど、AMG (All Music Guide)で調べてみたら、作曲家とプロデューサーが作った“架空の”グループだったらしい。そして、Tony Burrowsという人がボーカルなんだけど、その人は別のいろんなグループでも歌っていて、「Love Grows」がヒットしている時に、同時にあと3つのグループの曲がUKのトップ10にチャートインしていたという、今じゃ考えられない快挙(怪挙?)も成し遂げているとのこと。
ラジオがヒットの機動力だった時代のなせる技かもしれない。



Edison Lighthouse-Love Grows
Edison Lighthouse - On the Rocks - Love Grows (Where My Rosemary Goes)



The Beatles - Let It Be

福岡智彦(フクオカ・トモヒコ)大阪府出身 さそり座 AB型
渡辺音楽出版〜エピック・ソニー〜ソイツァー・ミュージック〜ロビン・ディスク
音楽制作ディレクターとして、
山下久美子、チャクラ、太田裕美、GONTITI、くじら、PINK、土屋昌巳
遊佐未森、小川美潮、Killing Time、eEYO、明石百夏、Convex Level、
松谷卓、こながやひろみ、梵鉾、河井英里、南烏山六丁目プロダクション等を担当。
21世紀に入ってからは、主に音楽配信業務に携わる。
2004年 ソニー・ミュージック退社 音楽配信サイト「recommuni」の設立に参加。
2007年 バウンディ入社 現在に至る。

posted by 「HEART×BEAT」事務局 at 09:29| Comment(0) | 一曲入魂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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